
JA北大阪のこれまでの自己改革を総括します
管内の耕地面積、農業就業人口が極めて少ないJA北大阪は、限られた農地面積で多くの収益を上げることができる農業の研究に取り組んでまいりました。 令和4年度以降は、 組合員はじめ地域住民 により必要とされる内容を厳選し、更なる自己改革に邁進してまいります。
そこで、これまでの当JA自己改革関連事業の内容を総括します。
地元産『農協のひのひかり』と災害時用非常食『農協の飲めるごはん』の販売を継続
〈農協のひのひかり〉
〈農協の飲めるごはん〉
平成28年11月から設置している精米プラントを用いて、組合員の皆様から買い取らせていただいたヒノヒカリを精米し、『農協のひのひかり』と名付け、販売拡大に取り組んでいます。
また、 地元産米 を 原料 とする『 農協 の 飲 めるごはん』は、 災害食大賞 🄫2019において 日本食育学会賞を受賞した他、厚生労働省指定の食物アレルゲン特定原材料等を含まない安全な災害時用非常食という商品コンセプトが認められ、内閣官房の「国土強靭 化 ・民間の取組事例集」にも採用されました。
今後は、これら 地元産米関連商品のさらなる販売拡大に向け、 販売経路 の多様化や商品の改良に取り組んでまいります。
グローバルGAPの取得を指導できるノウハウを取得
〈圃場〉
〈水稲のグローバルGAP認定証〉
グローバルGAPとは、農業生産工程管理の国際認証規格で、GAPの中でも最も取得が難しいと言われている認証資格ですが、当JAは、葉物野菜等と米の2系統の同認証取得手続きの指導に成功いたしました。
今後は、組合員から指導を希望される方を募集し、この技術を積極的に活用してまいりたいと考えております。
都市型JAが提案する新しい農地のかたち

FRP(繊維強化プラスチック)製の高床式砂栽培台は、土の農地が少ない都市部で農業を営むことができるシステムとして、また、腰を屈めずに車椅子でも作業ができるため、体への負担が大幅に軽減される設備として、当JAが栽培研究を進めてまいりました。
今後は「農地がなければつくればいい」との発想のもと、このシステムを砂栽培の技術指導とセットで普及させていきたいと考えております。
産学共同により研究を進める『WE米Ⓡ』の驚異的な機能性
「大阪府立大学との共同研究より」
これまで国立農研機構をはじめ学術機関と加工・栽培研究を続けてまいりました機能性米(登録商標『WE米Ⓡ』)ですが、健康成分 含有量において、通常のお米より非常に高い数値を示すことが判明しています。
例えば、食後血糖値の上昇を抑制する食物繊維は通常のお米の3.5倍以上、同様の働きをするレジスタントスターチ(難消化性デンプン)が通常のお米にほとんど含まれないことを考えると、食 後血糖値抑制効果が突出して高いことが分かります。
また、米ぬかに多く含まれ、血中中性脂肪や悪玉コレステロール低減効果があると言われている γ オリザノールも通常のお米に比べて約2倍含まれていることが分かりました。
生活習慣病に効果を発揮するこの『WE米Ⓡ』の商品化に向け、現在最終段階に入っています。
人工光型植物栽培コンテナを使った食農教育
南支店敷地に設置している人工光型植物栽培コンテナは、今後も、未来の地域農業の担い手となり得る子供たち(小学生)を対象とした食農教育に利用してまいりたいと考えております。
令和3年度は、新型コロナウイルス感染防止のため、オンラインで食農教育授業を実施しました。

<農協の飲めるごはん>
お問い合わせ先
JA北大阪組合員の方はこちら
それ以外の個人、法人のお客様はこちら
『農協の飲めるごはん』個別販売取扱店
【大阪地区】
- ・ SANKYO菜鮮果(トナリエ南千里内)
- ・ Aコープ星田店
- ・ フーディーズ咲洲店
- ・ JA全農ファーマーズ ららぽーと和泉店
- ・ ファミリーマート吹田山田南店
- ・ セブンイレブン摂津千里丘東一丁目店
【兵庫地区】
- ・ Aコープ江井ヶ島店
- ・ JAファーマーズ・たじまんま和田山店
- ・ フーディーズいなみ店
- ・ フーディーズ神野店
【奈良地区】
- ・ Aコープ橿原店
- ・ ハートフル五條店
『農協の飲めるごはん』自動販売機設置場所
【大阪地区】
- ・ JA北大阪 中支店前
- ・ JA九個荘 本所前
- ・ JA大阪センタービル 1階ロビー(平日9時~17時のみ)
- ・ JA共済連大阪ビル 1階ロビー(平日9時~18時のみ)
全職員が認知症サポーター研修・AED講習を受講し高齢者の身近な存在に。
JA北大阪では、全ての職員が認知症サポーターとしての研修や、AEDの使用方法の講習を受講しております。いざという時に、地域のお住まいの高齢の組員様から頼られる農協となれるよう、全職員が日々、意識してまいります。